昨日、書店に行ったらいっぱい段重ねになってたのコレ!つい買っちまった!DVD付!ってか本というよりDVD。
オレ、小中学校の頃、プロレス大好きで特に新日本プロレス大好きだったの。馬場か猪木かで言うと「猪木」の方の団体ね。当時学校でもプロレスが大流行で、体育館の倉庫にふわふわマットが重ねてあるところで、仲間で毎日プロレスごっこしていた。
オレ、高校の入試ね、地元ではなく、東京の高校を受験したの。そこの高校は、すごい倍率が高くて、その年度は1次試験(学科)が倍率5.5倍、そこでは定員240名の倍(約500名)の生徒数まで絞るの。その約1週間後に一次試験合格者約(500名)だけ2次試験(面接)があって、また半分(約250名)落とされるのよ。面接で半分も「ダメ」って言われるんだよ。つまりしゃべりとか態度で何か人間性的インパクトを与えなきゃいけないと思っていたの。自分なりに計算して作戦を考えていた。
いよいよ面接開始。作戦どおり、すごく大きな声でハキハキと挨拶、いちいち大きな声で受け答え。作戦どおり。5人もいる面接官のひとりから「尊敬する人は?」という質問が来た。「やっぱきやがった、この質問」!ってか、そりゃ来るよね、この質問。
オレは、定番であり無難である"両親”とは答えず「アントニオ猪木です!わたしは新日本プロレスが大好きで、毎年12月に、私の地元の静岡県の沼津市民文化会館に来るので(MSGタッグシリーズ)それを楽しみに1年間生きていますが、今年度は貴校へ合格するためにプロレスは観に行かず、ずっと勉強していました。わたしの友人はもちろんみんな観に行きましたが、私は我慢して勉強していました。みなさまは、一年に一度しか訪れない自分にとって最高のできごとを我慢することができますか?私は我慢しました。それくらい貴校に入学したいのです。そんな私が入学したら貴校は間違いなく繁栄します。」と言ってやった。面接官に逆質問。今でもはっきりと覚えてるそのセリフ。そしたら、面接会場がどっと沸いた!面接官が爆笑!大うけ!「そうなんですか!そんなに我が校に情熱が・・・」「そんな強い気持ちがあるなら入学できるんじゃないのかなぁ!」「合格発表が楽しみだね!」っとコメントいただいた。コレ、間違いなく合格でしょ。中坊のオレでも絶対に合格したって確信したよ。結果は予想どおり合格!
ここで言いたいのは、高倍率の学校に受かってドウダ!って事じゃなくて(ちょっとはありけど(笑))、それくらいプロレスが大好きで、アントニオ猪木のおかげで合格できたってことなの。たぶんアントニオ猪木がいなかったら、オレは絶対に合格していないと思うの。
高校に進学してからは、なんと、そんな「神」扱いだった趣味のプロレスはトーンダウンし、ディスコ熱に変貌を遂げるのであった。チョーダメ人間!それから猪木を久しぶりに見たのは、女房とまだ付き合っていた頃、渋谷の東急百貨店本店前のタクシー乗り場、猪木がすごいいっぱいの買い物袋をぶら下げてタクシー待ち。すっごい感動した!でもあまりのオーラに声をかけれず・・・。ファンにとっては猪木は神だからね。声をかけるなんてとてもできなかったんだよ。今思うと一言声をかけておけばよかった。ビンタはやだけど(笑)。(ちなみにその後、新宿伊勢丹の階段でキラーカーンも見た!)
話は戻して、毎週金曜夜8時のテレビ朝日。わくわくしながらTVに向かってた。
オレ、アンチ野球派なんだけど(全く見ない、特に巨人が大キライ)、なぜ、アンチかって言うと、子供の頃に遡る。プロ野球シーズンになると、年間通して金曜夜8時に中継している大好きなプロレス中継が、「どけっ!」って割り込んできたプロ野球中継のせいで見れなくなる。1週間の一番の楽しみだったのに!2週間連続で横取りされたときもあった!
当時、新日本プロレスは黄金期で、特にビッグマッチが並ぶ蔵前国技館(両国の前の国技館ね)の生中継は、視聴率20%を超えてたくらい。それでも巨人戦に横取りされるの。そんなこんなで、すごく野球が大キライになっちゃったってわけ。今でも全く見ないし、野球好きでもないのに巨人が嫌い(多くの巨人ファンの皆様スミマセン)。
でね、この新日本プロレス中継が始まる夜8時、オープニングのあの脳裏に焼きつく音楽、テレビ朝日のスポーツ中継のイメージソングがいいのよ。中継スタッフも黄金メンバーで、実況は当時テレビ朝日の局アナだった古館伊知郎、古館はここから出発したんだ。解説は鬼軍曹の故山本小鉄、ゲストはいつも東京スポーツの桜井康雄、この三人の中継は、ゴールデンタイムにふさわしいゴールドトライアングル、中継のNWA世界タッグチャンピオンなの!(当時プロレスは2大タイトルがNWAとWWF、ボクシングで言うWBAとWBCみたいなもんね)
これ、オープニングね ↓
ちなみに、このDVDに収録されているのは、1981年、初代IWGPチャンピオン決定戦(決勝)の猪木vsホーガン。この時オレ、中1で、猪木が提唱した「団体の壁を越えた真のチャンピオン決定戦」IWGPの王座に自ら輝く野望があった。ところが、弟子のハルクホーガンのアックスボンバーに沈み、舌を出して失神するという、オレにとっても全てのファンにとっても衝撃的な試合。当時、オレは猪木が負けたことを見たことがなかった。初めて猪木が負けたんだ。この試合が蘇る!
この他にも、1981年の初代タイガーマスクデビュー戦である「タイガーマスクvsダイナマイトキッド」や、1983年、ホーガン戦の前にやった「猪木vs前田明」等。そのどちらも記憶があるけど、あらためて30年ぶりにDVDで蘇ると、当時の興奮がまた再現してきて・・・。こんなに長文になってしまった。コミッショナーの新間寿氏や、リングアナのケロこと田中アナも出てきて、ファンにとっては願ってもないDVD、オールドファンは書店に急げ~!