もう3年も経ったんだねぇ。。早いなぁ。。淋しいなぁ。。
今日は沼東卒業式。あの強烈な個性の学年とお別れだ。
まだ誰もいない会場で、最後の撮影のセッティングを行う。
今日はカメラ3台体制。
①卒業証書授与の瞬間・・・300mmF2.8超望遠 × 1台
②壇上から降りる瞬間・・・300mmF4超望遠 × 1台
③手持ち・・・・・・・・・200mmF2.8望遠 × 1台
こんな感じででっかいカメラ+でっかいレンズを3台もセットしていたら、沼東の偉いお方がオレのところにわざわざご挨拶に来てくれた。。「私、沼津東高校の総務課長の××と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」とのこと。「すみません、私、業者ではありませんでして・・・、父兄です。面積をとってしまい申し訳ございません」「あっ、そうなんですか、す、スミマセン。モノスゴイですね・・。どうぞどうぞ、イイお写真を撮ってあげてください。」なんつう会話をさせてもらい、セッティング完了!
卒業式の写真って物凄く大変なんだ。かなり難しいの。サッカーの撮影なんかより全然難易度が高い。
体育館のフィールドを撮影するのは容易なんだけど、体育館のステージを撮影するのは至難の業で、とにかくステージは暗いから、大口径レンズで絞り開放(一番明るく)にして、ISOをバンバン引き上げて撮影する。でもISOを引き上げると、シャッタースピードは上がって、被写体のブレが抑えられるが、画質が荒くなる。だからこのバランスが重要でセッティングに時間がかかる。
今日は残念ながら曇りで、ただでさえ暗い体育館のステージはやばいくらい暗い。。。
①と②のカメラは、定点でフォーカス固定+リモコンシャッターで、まずカメラに触らないことが暗い被写体を撮影するとき最重要。ちょっと触れるだけでブレるのよ。フラッシュ使えば?って感じでしょ、フラッシュなんて、約80mもある被写体には全く届かないのよ。
サッカー部全員の出席番号を調べて、一覧にする。
顔を見ながら来たらシャッターを押すんではなくて、データを見ながら撮影する必要がある。髪型や体型が変化している引退後の選手は見つけられない。すっかりパーマとかかけちゃってるヤツもいる(笑)。だから誰の後に何人通過して誰を撮るのかって計算が必要。だって、ひとりで3台全部を制御するんだもん。しかも沼東の卒業式は、ものすごい早くてホントにカメラマン泣かせなんだ。しかも、壇上で卒業生は一度停まったり、静止しないから、ずっと動いていて、普通のカメラ+普通の撮影方法では、まず撮影できない。
◆沼東卒業式のカメラマン泣かせをまとめるとと・・
0.そもそも卒業生の外見が変化している。→見つけづらい
1.壇上に上がった際に一度静止しない。→写真にブレが生ずる
2.呼ばれて大きな声で返事するときには、授与される校長先生の前。加えてすでにそのときは背を向けた状態。→バックショットしか撮れない
3.体育館が他の体育館に比べて暗すぎてシャッタースピードを稼げない。曇りや雨はまじでヤバイ。→写真にブレが生ずる
4.回転が物凄く早い。→カメラマンの脳が混乱する
5.壇上から降りる際に、場内に向かって静止して正面を向かないためすべて歩行に注意したうつむき加減になる。→正面の勇ましい写真の撮影は不可能。
そんな困難を予測しつつ・・・・
で、こんな感じでセット完了!
カメラ①
基本バックショットだから、つまらない写真になる。誰か分からないような。
この学校の卒業式、名前を呼ばれる時の卒業生のポジショニングはすでに背を向けている状態。
卒業証書を渡されて90度進路変更した時もシャッターチャンスだけど、この瞬間は動きが早くて、ブレてしまうのよ。ISOを上げて画質を落とせばいいんだけど、画質をあんまり悪くしたくない。。 で、仕上がりがこんな感じ。Kei、ゴメン。撮れなかった。。
カメラ②
この位置も動きが早くて難しい。この学校は、この位置で「静止して正面をしっかり向く」といった、小中学校の卒業式のような指導をしていないから、みんな進路を注視して転ばないようにする。で、仕上がりがこんなかんじ。
すまん上の写真にKyohが入っていない。ひとりでビックに!↓
カメラ③
ステージから降りてくると、場内の明るさが増すから撮影しやすい。でも、カメラ①とカメラ②を優先に脳をフル回転させているから、カメラ③で撮れるのはオプション的な成功率。
我が家のKentaroのカメラ②映像。
イマイチシャープさに欠けるんだよな。。。でもこれがベストなセッティングだろうなぁ。