沼東サッカー部、インハイ敗退危機を脱す!
負ければ3年生の引退がかかっているインハイ2014。
東部10位まで県大会出場で、昨日Best8を逃し、9~10位決定戦にまわった。つまり敗者復活戦。今日を含めて2回勝利しないといけない。負けた時点で「3年生引退」。
その崖っぷちの戦いは5-0快勝!
負けられない。負傷中で来週にはなんとか間に合うであろうエースストライカー#09Makotoを出さすして沼東が終われる訳が無い。そして自分たちだけでなく、創部67年、67代のOB達の期待が懸かっている。
昨日、今年の卒業生から手渡された勝利のお守り。
キャプテン#07Kyousukeは、オレに会うなり「Osadaさん、ゼッテー勝ちます!コレ、持ってますし!」っと言ってオレにお守りを見せた。
そんなキャプテンは、体中故障だらけだが、いつもに増してアグレッシブ。
後輩の希望を背に受け・・・
父母の願いを背に受け・・・
先輩達の力を感じ・・・
その力を握りしめ・・・
抜群の統率力で戦った。
#10ファンタジスタRyoh。
昨日はずっと付き合っていた股の古傷を、前半早々の接触プレーで再発。
実質、無念の前半負傷退場となった。
監督からは「あと15時間で何とかしろ、明日も出られるように・・・。」
無論、無茶な願いであったが、それだけこの男に懸かっている。
帰りのクルマに乗るのも援助がないと乗れない。降りるには援助あっても10分もかかった。
15時間後の今日、オレが「Ryoh、どうだ!?具合は!」Ryoh「昨日よりも全然良いです。フルでやります、足が死んでも絶対勝ちます!」と語ったが、母(通称:ももち)は、「出来て20分くらい・・」とぽつり。
しかし、福岡トレーナーのハンドマジックとファンタジスタの情熱はミラクルを起こす。
重症なのにいつもに増してアグレッシブ。
普段競らない空中戦も・・・
直接FKもゴール右上ギリにブッコみ・・・
自分とイレブンのキモチをカタチにした。
監督の指示通り15時間で何とかする、しかもフル出場をも可能にしたこの男の信念は鋼鉄だ。
#03特急ウインガーRyouta。
昨日、Ryoutaがオレに「Osadaさん!オレ、得点入れたらまずOsadaさんのCAMERAに走って行きますので、絶対に捕らえてください!」っと言って来た。ホント可愛いやつだ(笑)。
ヨシッ!とばかりにRyoutaを狙うが、残念なことにまだCAMERAの方向に向かってきてくれない(笑)。でもご愛嬌!Ryouta、大丈夫だ!これまで大事な試合では必ずRyoutaの点で勝利してきた。来週、そして県大会は、お守りの効果が現れる!
#11脱臼スピードスターIori。
Kentaroの背番号を引き継ぐAMIGOSで一緒にプレーしてきたKentaroの弟分。どんなポジションでも器用にこなす万能選手だが、冬の脱臼で戦線離脱。手術が必要な(今年の夏に手術予定)その腕をかばう為、プレーは自然と臆病になっていた。そんな気持もこの崖っぷちの状況では関係なかった。
#12優しい点取り屋Ryousuke。
この子は本当に優しい。気持も表情も。残念なことに冬に膝靭帯を負傷してインハイは間に合わないと言われていた。1週間前の練習でも引きずるほど。さらにその1週間前の練習で#04万能プレヤーYuukiと接触。頭と頭がぶつかり共に脳震盪、Ryousukeは盤面があたったため、右目上が大きく黒く腫れた。
でも、そんな膝の痛さより、顔の痛さよりも、気持が勝った。与えられたチャンスを倍返しだ!5分で2得点!
↓ 1点目
↓ 2点目
まさにサッカーは「気持のスポーツ」である。
Ryousukeの苦しい過去を知っている#10Ryohの母(通称:ももち)は、1点目の得点後から涙が止まらなかった。ずっと泣いていた。
沼東サッカー部!来週も頼むぞ!間違いないのは、まだ首の皮一枚分しか繋がっていないこと。来週勝ってオレと握手しよーゼ!
我が家の次男やまちゃん。遂に高校サッカー公式戦、しかも憧れのインハイでデビューだ!
3つ上の兄Kentaroも1年生でインハイ登録メンバーに選んでいただき、県大会で出場した。2-1での追加点が欲しい時の投入だった。そんな大役を仰せつかった。でもKentaroはそんな状況でも怯んだり緊張したりする性格ではない。逆に大舞台ほど実力を発揮するヤツ。
※このときは、直前に望遠レンズ+CAMERAを落としてしまい故障、写真がこの写真しかない(涙)。
しかし、次男、コイツはホント、緊張症。しかも優しすぎる性格でサッカー向きではない。闘志が感じられないプレーヤー。
オレ、Yamatoに先週言ったんだ。「オマエが登録25人に入るとオマエのせいで先輩がひとり無念な状況になるんだ!高校サッカーってそういう厳しいもんなんだ。オマエの性格を全面否定する、サッカーにおいては。そんなくだらねー優しさなんて捨てろ!相手に襲い掛かれ!優しさは先輩達の笑顔に捧げろ!」ってね。
今日も正直、全く満足いくものではなかったが、いつものYamatoではなかったのは明白。先輩のために働いた。
1-0で追加得点が欲しい時間帯での投入。監督の期待、先輩の期待に副うように頑張っていた。途中出場(IN)で途中交代(OUT) したことについて本人は気にしていたが、Yamatoのプレーが悪くてベンチに戻ったのではなく、投入後、チームはすぐに2点連続得点し、3点差になったたため、Yamatoの役割は必要なくなったとYamatoに説明した。
オレ、Yamatoにはサッカーでほとんど褒めたことがない。だって、オレがキライなタイプのプレーヤーだから。Yamatoのプレーを見ているといつもストレスがたまる。ストレスがたまりすぎて、ジュニアユースの試合にはほとんど行かなくなった。
でも今日は違っていた。イイネ、Yamato、それを続けろ!でももっともっとガンガンいかなきゃダメだ!オマエは”優しさ”なんか捨てちまうんだ!